ひとつずつ、積み上げて、ピラミッド。
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6月。アジサイが色づき始めてきました。
一雨ごとに山の緑も深くなり、厳しい日差しにも負けずにがんばっています。
私は、毎年この時期、仕事で中学3年生を中心に「進路説明会」にお招き頂き
「働くことについて考えてみよう!」という、職業講話を担当しています。
高校進学後に、どんな未来が待っているのか。
そして、どうやって自分で選んでいくのか。
選ぶ時のヒントや、将来にむけて少しでもワクワクしてもらえるといいなと思い話をしています。
その中で、いつもイメージしている図があります。
これは、「職業性ピラミッド」といいます
(※筆者の解釈も含めています)
職業準備性ピラミッドは、働く上で必要とされる基本的な能力を表したものです。
このピラミッドは、個人が就職に向けてどのような準備やスキルを身につけるべきかを明確にしており、大切な指標になっています。
一番下の①~⑤の順にしっかりと備わっていることで、就職後も安定して働ける可能性が高まると言われています。それでは、下から順に詳しく解説していきます!
①健康管理(元気に過ごす力)
ポイントは「自分の状況・状態を理解し、自分で健康管理ができる」かどうか。つい忙しくなって疲れてくると乱れがち。生活の基本を、改めて見直してみましょう。
- 食生活が整っており、働くための体力がある
- 睡眠リズムが一定で、定刻に起床・就寝ができる
- 入浴や洗顔ができ、衛生的な生活が送れる
- 不調時には周囲に伝えたり、休んだりできる
- 必要に応じて、通院や服薬ができる
②日常生活管理(いつもの暮らしを、しっかり安定させる力)
「規則正しく、自分を律して生活できるかどうか」
耳が痛い部分もありますが、当たり前のことを当たり前に。
遅刻や急に休んでしまうことが続くと、信頼関係を損ねることになります。
また、必要な書類や大切な物を、どこに置いて必要な時にさっと出せるか。
日常生活はもちろん、学校や職場でも共通の欠かせない管理スキルです。
- 爪・髪・ひげを清潔にして身だしなみが整っている
- 規則正しい生活を送り、遅刻や欠勤をしない
- ある程度の金銭管理ができ、度を越えた無駄遣いや借金をしない
- 生活に必要な書類や物の片付けや整理整頓ができる
- 余暇を楽しく過ごせる(リフレッシュできる)
③対人スキル(人付き合いを上手にする力)
職場では、いろいろな立場や価値観の人と一緒に働きます。他者との関わりのなかで「自分の感情を把握し、他者とコミュニケーションをとれるか」がポイントとなります。日々の友達や様々な人との関わりの中で育っていきます。
- あいさつ、話を聞く、質問する
- 注意された時の謝罪や、感情のコントロールができる
- 他者と関わり、やりとりすることができる(頼み方、頼まれ方、断り方等)
④基本的労働習慣(仕事をがんばる力)
学生時代の職場体験やインターンシップ、アルバイトなども大切な経験です。社会人生活に向けて改めて見直してみましょう。基本的なビジネスマナーが学べるセミナーがあれば、就活前〜内定後、いつでも参加してみましょう!
- 報告・連絡・相談ができる
- 適切な言葉づかいで話せる
- 職場の規則を守ることができる
- TPOに合った服装ができ、身だしなみが整っている
- 勤務時間の間、仕事に取り組み続けることができる
⑤職業適性(生き生きと仕事をする力)
事務職・営業職・製造工、職業によって求められる「性質・能力」は様々です。業界研究や自己分析は就活時には定番になっていますが、「生き生きと仕事をする力」につながっています。選考方法に適性検査を実施する企業も多いのも、こういった理由からです。
- 自分の作業能力のできる作業量が分かる
- 正確性と処理スピードを両立できている
- 職務遂行に必要な知識・技能をもっている
今回のコラムは、ハンディキャップのある方が「働くためにどんな力が必要か」を説明するときに使われている「職業準備性ピラミッド」を参考にしました。
働いた経験が無い&少ない学生さんや新卒者にも共通することも多いと思い、ご紹介しました。
改めて、子どものころからの積み重ねが、自立した大人・社会人になっていくことにつながっているんだと感じました。
参考:高齢・障害・求職者雇用支援機構「職業準備性ピラミッド」
さて、ジョブカフェしまね では、夏に向けてイベント・企画がモリモリ!
のようですよ!
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オンラインの企画やインターンシップ情報など。
今年も、暑い・熱い夏になりそうです!