先週、短大1年生を対象に面接指導を行いました。
1コマ90分、1回最大6名の学生と集団面接の練習を4回転。
20名超の学生のお話、私も全力で集中して、皆の話に耳を傾け、少しでも役に立つフィードバックを届けようと頑張ってきました。

就活への実感が湧かず、どの企業を受けるかもまだ考えられない―。
そんな学生たちにとって、これは「はじめての面接練習」の場でした。
やりたいことや志望企業が明確でない中で、自己PRや学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)を伝える難しさ。
そして、これまで経験したことのない緊張感。


90分の練習を終えた学生たちからは、あちらこちらで「疲れたー」「全然できなかったー」という声が聞こえてきました。
そう、面接は緊張するし、想像以上にエネルギーを使うもの。
しかも、どれだけ練習しても、本番では思い通りにいかないことがあるのです。

そこで。
今日は、面接の準備3か条を書いてみます。

面接の準備3か条

1.「自分を知る」—自己分析を深める

まずは、キャリ活コラムで、むっちゃんもかねちくも何度も書いてきた「自己分析」。
面接でよく聞かれる「自己PR」「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」「志望動機」などの質問に答えるには、自分の強みや価値観を理解しておくことが大切です。

例えば、こんな例があります。
「私が学生時代に頑張ったことは資格取得です。私はパソコンが苦手だったので、毎日少しずつ練習をして資格取得を目指しました。そのおかげで、パソコンの資格を取得することができました。」

確かに、一生懸命取り組んだことは伝わります。
でも、この経験が今後どのように役立つのか?そして、自分の強みとしてどう表現できるのか?
伝え方を工夫すると、こんなふうになります。

「私の強みは、苦手なことにもコツコツ取り組む継続力です。私はもともとパソコンが苦手でしたが、克服するために毎日少しずつ練習を続けました。その結果、パソコンの資格を取得し、今では基本的な操作に自信を持てるようになりました。」

少し言い換えるだけで、伝える内容に深みが増します。
過去の経験を振り返り、「なぜ頑張ったのか?」「どんな学びがあったのか?」 を書き出して、自分の強みをさらに深掘りしてみましょう。

2. 「企業を知る」——企業研究を怠らない

「とりあえず受ける」のではなく、その企業がどんな価値観を持ち、どんな人材を求めているのかを知ることが、説得力のある志望動機につながります。

先日の面接練習では、まだ「どのような仕事に就きたいかが漠然としている」学生さんが多くいました。

業界・業種・働き方・働く場所
さまざまな視点から企業を知ることが大切。
企業の価値観と自分の価値観が一致したとき、「ここで働きたい」という意欲も自然と高まります。

企業研究には、WEBサイトや採用ページのほか、ニュース、そして最近ではSNSを活用するのも有効です。
積極的に情報を発信している企業も増えているので、こまめにチェックし、「なぜこの会社なのか?」を自分なりに整理することを意識しましょう。

3. 「本番を想定する」——実践的な練習を積む

先日の面接練習で、「思ったように話せた!」という人は0人でした。
準備してきたつもりでも、いざ話してみると準備不足を実感する人がほとんど。
準備せずに臨んだ人は、その場で取り繕って答えてみたものの、話がまとまらず、自分でも「何を言っているのか分からない」と気づく場面が多くありました。

そもそも、どれだけ準備しても、本番では緊張するもの。
緊張すると頭が真っ白になり、言いたいことがうまく出てこない。
「そもそも、質問は何だったっけ?」と焦ることもあります。

だからこそ、日頃から「自分が話したい内容」を準備し、声に出して練習することが重要です。
また、内容だけでなく、話し方・表情・姿勢など、意識すべきポイントはたくさんあります。
特に集団面接では、自分が話すときだけではなく、周囲の人の話を聴く態度も評価の対象です。

もちろん、個々の能力も大切ですが、一番大事なのは「どれだけ準備をして挑むか」。
面接は、しっかり準備した人が強い!

と、かねちくは思っています。

「自分を知る」「企業を知る」「本番を想定する」。

この3つを意識して準備を重ねることで、不安は少しずつ自信に変わっていきます。
面接指導の最後に学生たちに伝えたのは、「今日でよかったね」 という言葉。
そう! 練習で気づくことができたからこそ、ここが本当のスタートライン。
本番までにたくさん気づき、たくさん準備をしていきましょう。

困ったときは、ぜひキャリ活コラムを見に来てください。
就活のヒントになれば嬉しいです。