YOU CAN DO IT!
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あっという間に秋が過ぎ、
あっという間過ぎて、今年はカメムシが少なかった川本町にも
2025年の足音が聞こえてきました。
2024年、むっちゃん最後のコラムは、チャレンジする人にお贈りしたいと思います。
「就活・転職」と聞いて
チャレンジしたことの無い人はどんな気持ちになるでしょうか。
- 計画をたててやってみよう。
- 友達もやってるし、なんとかなるか。
- とりあえず、就活・転職サイトに登録。
- やることがたくさんあって、大変そう。
- やったことが無いから、なんとなく不安で避ける
なにか、目標や課題・問題が起きた時に
「自分ならできる、きっとうまくいく」と信じることができる、
自分を認知することを【自己効力感】といいます。
10代~70代の方の就活・転職をサポートしていますが
自分の経験やスキルを活かしながら「自分ならできる、かも?」と半信半疑の部分を「自分ならできる!」の気持ちに持ってもらえるように、日々の業務にあたっています。
心理学者アルバート・バンデューラが実験を行う中で、困難な病を克服できた人の共通点として
「私なら大丈夫」という気持ちを持っていることを発見しました。
その後の研究でその人たちは
- 困難に立ち向かうことが出来る
- 落ち込んでもそこから早く立ち直ることができる
先行きも目標も多様になる変化の多い時代(VUCAの現代)に
この「自己効力感」が大切だと言われています。
【自己効力感が低い】
- やる気や自信が起きづらい
- 何か新しいことに挑戦したりすることが難しくなる
- 不平・不満が多くなる
- 目標をあきらめやすくなる
こんなマインドになりやすくなってしまう可能性があります。
心理学者の坂野雄二氏らは1986年、「一般性セルフ・エフィカシー尺度作成の試み」という論文内で
「一般性セルフ・エフィカシー尺度」を発表しました。YES/NOで質問に答えるもので、点数が高いほど自己効力感も高いことになります。
△仕事をするときは自信をもってやるほうだ
▲失敗や嫌な経験を思い出して暗い気持ちになることがよくある
△友人より優れた能力をもっている
▲仕事を終えたあと、失敗したと感じることのほうが多い
▲心配性なほうだ
△何かを決めるとき、迷わないほうだ
▲何かをするとき、うまくいかないのではと不安になることが多い
▲引っ込み思案なほうだ
△記憶力がいいほうだ
△見通しのつかない仕事でも積極的に取り組むほうだ
▲どうやるべきか決心できず仕事を始められないことがよくある
△友人より特に優れた知識をもっている
△どんなことも積極的にこなすほうだ
▲小さな失敗でもかなり気にするほうだ
▲積極的に活動するのは苦手なほうだ
△世の中に貢献できる力がある
いかがでしたしょうか。
△=は い・〇なら +1点
▲=いいえ・✕なら +1点
で、数えてみてくださいね。
論文によると、被験者278名の平均点は6.580点、標準偏差は3.369点だったそう。この結果をふまえると、だいたい以下のように判断できそうです。
0~3点 =標準より低め
4~9点 =標準
10~16点=標準より高め
(筆者の見解です)
自己効力感は出来事や気持ちに左右されるので、その日の様子で変化するもので、あくまで目安になります。
褒められた日や結果が残せたときは点数が高めにでることも、あるかもしれません。また、寝不足や疲れから低めに出ることもあります。
低めだった方もご安心を!
自己効力感は、UPさせていくことができます。ご紹介しましょう!
【1.小さな成功体験を積む】
「小さな」がポイント!最初から大きな目標を達成するのではなく、小さな成功体験を積み上げていきましょう。
- 課題を期日までに終わらせるぞ!
- 朝ごはん食べるぞ!
- 一駅歩くぞ!
- 飲み物はジュースじゃなくて、お茶にするぞ!
後半はダイエットや健康維持の目標になっていますが(笑)
なかなか成功しないとモチベーションを維持することが難しく、途中で挫折してしまうと「自分はやっぱりだめなんだ」と、逆に自己効力感を低くしてしまう恐れもあります。
一方で、目標が簡単すぎても自己効力感を高める効果はあまりありません。
なので、時間や労力はそれほどかからないけど、自分にとって少しガンバル目標を立てていくようにしましょう。
そして、「ガンバル」→「できた!」と自己効力感が高まっていけば、徐々に大きな目標にも挑戦しやすくなります。
【2.ポジティブな経験を書き出す】
過去に体験したポジティブな出来事を書き出しましょう。以下のように、ちょっとしたことでかまいません。
- 子どもの頃、歌が上手ねと褒められて発表会でソロパートに選ばれた
- ぶ厚い小説を最後まで読んだ
- 1時間ぶっ通しでレジ対応した
- 1000ピースのパズルができた!
- タッチタイピングの速度があがって検定に合格した
いくつか書き出したら、そのリストを見つつ、成功体験をなるべく鮮明に思い出しましょう。
「あのとき○○ができたんだから、自分には□□もできるはず」と、前向きな気持ちになってきませんか?
【3.身近なロールモデルにインタビュー&観察!】
自分で頑張らなくてもいいんです。
人は、見聞きすることでも自己効力感をUPすることができるんです。
センパイや友達の成功体験を見聞きすることで、自分も「できるかも」という気持ちになります。OB訪問等で成功までの道のりを聞いてみるのもいいでしょう。
相手の能力や状況・環境が自分に似ている人ほど効果的ですよ!
自己効力感を高めるバンデューラ氏の理論に基づいた方法を、ぜひ試してしてみてくださいね。
【就活&イベント情報!】
しまね企業EXPO in 東京 | しまちゅうエール
2025年1月25日@AP渋谷道玄坂
「島根で活躍する企業や働く人の話や多様な働き方」
「島根にUIターンするってどんな感じ?」ゲームで体験するみたい。
話を聞いたり・観察したり。自己効力感をあげちゃいましょう!
しまねジャンボ企業博
12月26日@松江市くにびきメッセ
「先輩のリアル就活アドバイス」で自己効力感をあげていきましょう!
島根県内最大級、2025年のスタートダッシュにぜひ☆
2025春期 しまね短期仕事体験
2025年1月8日締切!
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「小さな成功体験」をゲットするチャンス?!
2024年もお読みいただきありがとうございました。
年々1年があっという間に感じますが。
就活の時期を迎える皆さんは、毎年「初」だといつも意識しています。
でも、就活は学校を卒業するから行うものではなく
小さな頃からの、出会いや経験の積み重ねを
どのように社会にぶつけていくか。社会につながっていくか。
それを、言葉にして相手に伝えることが「就活」ではないでしょうか。
年末年始、久しぶりにご家族や友達に会う人も多いのではないでしょうか。自己効力感UPのコツ1〜3を、ワイワイ話してみてほしいです。
2025年、あげていきましょう!!!!!
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今回は、20世紀を代表する心理学者アルバート・バンデューラ(Albert Bandura)氏の「自己効力感」に触れてみました。
興味のある方は、ぜひ著書等読んでみてくださいね。