9/1(金)~9/3(日)
島根中央高校の学園祭が行われましたね!!

島根中央高校
当日の様子は、高校のホームページやInstagramで動画でも見られます。

邑智郡内の飲食ブースの出店や地域の方の参加もあり島根中央高校らしい学園祭だったんじゃないかなと感じました。

配布されたチラシが、とても印象に残っています。

島根中央高校学園祭チラシ

最高の笑顔をもう一度
~楽しまない生活なんて日常じゃない~

そう。1〜3年生の高校生の皆さんは、ちょうどコロナウイルス感染症が発生し、いろいろな制約・制限を強いられた学年なのです。

今年のテーマを見たときに、涙が出てきました。

どれだけの苦労や葛藤があったんだろう。
そして2023年日常を徐々に取り戻して、最高の笑顔とともに生き生きとしている様子。
おもいっきり、楽しむぞ!!10代のきらめき。

きっと、友達や親御さん、学校の先生…
みんなで力を合わせ乗り越えてきた日々だったのではないでしょうか。

そんな、予測できない出来事や、変化に対応するために注目されている力があります。

コロナ禍などで制約・制限や強いストレスでこころが不安定になったりする困難な状況でも、人には回復していく力があります。
これは「レジリエンス(resilience)」
といって、誰でも皆持っている「心の回復力」です。また、外的な衝撃にも、ぽきっと折れることなく、立ち直ることのできる「しなやかな強さ」とも言います。

きっとコロナ禍で自然と身につけた方も多いかもしれませんが、この「レジリエンス」について触れてみたいと思います。

「レジリエンスを身につけるための 10 の方法」(アメリカ心理学会)を紹介します。

  1. 家族や友人と良好な関係を維持すること
    …あなたは一人ではありません。必ず話を聞いてくれる、力になってくれる人がいます。
  2. 危機を乗り越えられない問題としてとらえないこと
    …何とかなる、なる!と思うことから始めよう!
  3. 変えられない状況は受け入れて、変えられる状況に注意を払うこと
    …他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる()という名言もありますね。
  4. 現実的な目標を立て、それに向かって進む
    …朝、決まった時間に起きる。など小さな目標でもいいと思います。できることからやってみましょう。
  5. 不利な状況であっても、決断し行動する
    …とりあえずやってみる。というのでもいいかもしれません。
  6. 努力してもうまくいかないときは、自己発見のための機会だと思うこと
    …あなたの中で大切な経験として必ず積み上げられます。
  7. 肯定的な視点をそだてること
    …大丈夫。と自分を認めること。自分を信じてみましょう。
  8. 幅広く長期的な視点を持つこと
    …目先のことだけにとらわれず、長い目で見ていきましょう。
  9. 楽観的に考えて希望的な見通しを維持すること
    …こうなったらいいな!とイメージし続けること。
  10. 自分の希望や感情に注意を向け、リラックスして楽しめることをする
    …食事、運動、睡眠、雑談、趣味、自分の心と体をケアしましょう。

それぞれ自分がやりやすいことを取り入れていただき、レジリエンスを高められるといいですね!

また、困難を乗り越え、前向きにとらえていく力を身につけてきたんだ!と、若い世代の方に自信を持っていただければと思います。

<文献>アメリカ心理学会 American Psychological Association.(2020) “Building your resilience”
(2020年11月30日)

(※)カナダの精神科医 エリック・バーンの言葉