11月8日は皆既月食と天王星食の
442年ぶりとなる天体ショーでした。

夜は、江の川の霧で覆われがちの川本町。
観れない可能性も心配しておりましたが
すっきりとした夜空で、隠れていく月を眺め
月が陰るときらきらした星空もきれいでした。

さて、月の満ち欠けと同じように
学生さんは学生生活の最後には「卒業」して「社会人」として仕事などで社会と接していくことがある程度、予測できます。

学校を卒業するということを「人生の転機」という見方もできます。

「人生の転機」は、自分の人生に大きな変化が起きる時です。
転機はチャンスの時もあれば
大ピンチの時もあり、いつやってくるか分からない場合もあります。

幸い、学校を卒業することは予測できる「人生の転機」です。備えることができますね!
学校を卒業し就職することを例に考えてみましょう。

「転機」は、通常、次の4つのうち1つまたは2つ以上の変化を伴います。

①役割:
人生の役割がなくなったり変化したりする
(学生→社会人に変化する、所属が変わり仕事をして賃金を得る)

②関係:大事な人との関係
(保護者や友だちと離れて暮らす場合もある。所属する場所の同期・上司等との新しい出会いも)

③日常生活:物事をいつ、どのように行うかの変化
(保護者の元を離れることで、炊事・洗濯・掃除や日用品の買い物等自分で担当しお金の管理をすることも。)

④自分自身に対する見方:自己概念(興味や価値観)に影響
(働くことで、その業務に必要な情報を集めたり、今までと異なる人間関係の中で刺激を受ける等)

①~④と改めて文字にすることで
「学生→社会人」への変化は、人生のあらゆる面で影響が大きいことが分かりますね。

客観的に自分の転機を理解することも、転機を乗り切るためにとても大切なポイントです。

「転機」を乗り切るため、どのような対策をすればいいのでしょうか?

★その1
リソース(資源・資産)をチェックしましょう。
転機がもたらす変化を乗り切るために利用できる力をリソースと読んでいます。

①Situation(状況)
・この転機は自分の想定したものか
・自分はこの転機をポジティブに捉えているのか、ネガティブにとらえているのか 等

②Self(自己)
・自分の性格や価値観はどのようなものであるか
・自分自身の性格や内面的な特性(強み・弱みなど)の把握

③Supports(支援)
・家族や友人、知人、学校の先生地域や専門機関など、自分を支えてくれる人はいるか
・自分を励ましてくれる人や
 仕事の情報をくれる機関(ハローワーク等)

④Strategies(戦略)
・これらの状況、自己、支援を把握した上で、どう変化に取り組むか

①~③では、自分自身のこと、置かれている状況を客観的にとらえて、頼れる人・場所があることを確認していきます。

きっと、一人ではないことを感じることができるはずです。
人生の転機を一人で乗り切る必要はないのです。

★その2
変化を受け止める
④でつくった戦略で選び取り、行動計画を立てていきます。

「学生→社会人」の転機では
先輩や先生、キャリアセンターの専門家など、信頼できる方をみつけていただき、戦略をたてて乗り越えていきましょう!
同級生との話も、きっと支えになりますよ。

今回は
「ナンシー・K・シュロスバーグの転機に関する理論」の一部をご紹介しました。

秋の夜空を見上げながら
転機に備えるために
今からできること、見つけてみませんか?

次回は、かねちくさんです。